【基本情報処理技術者試験】最新問題のテクノロジ系をまったり解く 問11~問15【令和元年度秋試験】
R01基本情報技術者試験 秋期試験に挑戦
令和元年度 基本情報技術者試験 午前問題 問11~問15
解説
再帰関数の理解に関する問題です。
見たまま、書くと関数は、
の場合 | 1を返す |
---|---|
それ以外の場合 | を返す |
という関数です。慣れないと、関数が関数返すってちょっと混乱しますよね(笑)
それでは解いていきます。
入力 | return | |
---|---|---|
False | ||
False | ||
False | ||
False | ||
True |
総合すると
令和元年度 基本情報技術者試験 午前問題 問12
1GHzのクロックで動作するCPUがある。このCPUは、機械語の1命令を平均0.8クロックで実行できることがわかっている。このCPUは1秒間に平均何万命令を実行できるか。
ア | 125 |
---|---|
イ | 250 |
ウ | 80,000 |
エ | 125,000 |
解説
MIPS(ミプス)=100 万命令毎秒 (million instructions per second、1 秒間に何百万個の命令が実行できるか)を求める問題の仲間です。
MIPSは秒間当たり何(百万命令)が実行できるか?ですが、問題では、平均何万命令を実行できるか、になっています。単位がちょっと違うんですね。
情報として、1命令あたり 0.8 クロックで実行できることがわかっています。
1命令:0.8 クロック = (x)命令:1 クロック
より、1.25 命令/クロックが求められます。
後は、このCPUのクロック周波数=1秒間当たりのクロック数をかけてあげればいいですね。
CPUは 1 GHz =1 x 1000 x 1000 x 1000 Hz = クロック数です。
したがって、
1.25 x 1000 x 1000 x 1000 命令/S = 1250000000 = 125000 (万)
が導かれるので、「エ」が正解
令和元年度 基本情報技術者試験 午前問題 問13
メイン処理、及び表に示す2つの割り込みA、Bの処理があり、多重割込みが許可されている。割り込みA,Bが図のタイミングで発生するとき、0ミリ秒から5ミリ秒までの間にメイン処理が利用できるCPU時間は何ミリ秒か。ここで、割り込み処理の呼び出し及び復帰に伴うオーバーヘッドは無視できるものとする。
ア | 2 | イ | 2.5 | ウ | 3.5 | エ | 5 |
---|
解説
割り込み処理の問題です。優先度の違う2つの割り込みが用意された処理系で、 割り込み中の割り込みが許可されています。
優先度の低い割り込みの処理時間中に、優先度の高い割り込みが実行されると、優先度の低いほうはいったん待機して、先に優先度の高い割り込み処理が終了するのを待つ。という仕組みです。
それを踏まえて、図を見てみると、
①優先度の低いBが先に割り込みでメイン処理を中断させます。
②その1ミリ秒後に優先度の高い割り込みAが発生します。
③割り込みBは、割り込みAが処理を終了するまでの0.5ミリ秒待機させられて、その後残りの0.5ミリ秒の割り込みを実行します。以下同様に考えていくと
メインで使える部分を数えてみると、2msなので、「ア」が正解
令和元年度 基本情報技術者試験 午前問題 問14
次に示す接続のうち、デイジーチェーンと呼ばれる接続方法はどれか。
ア | PCと接続機器とをRS-232Cで接続し、PCとプリンタとをUSBを用いて接続する。 |
---|---|
イ | Thunderbolt接続ポートが2口ある4Kディスプレイ2台を、PCのTunderbolt接続ポートから1台目のディスプレイにケーブルで接続し、さらに1台目のディスプレイと2台目のディスプレイとの間をケーブルで接続する。 |
ウ | キーボード、マウス及びプリンタをUSBハブにつなぎ、USBハブとPCとを接続する。 |
エ | 数台のネットワークカメラ及びPCをネットワークハブに接続する。 |
解説
デイジーチェーンの用語説明です。
そもそも、コスモスと、デイジーとマーガレットの区別がつかないのでちょっと難しいです。
冗談はさておきw
本物のデイジーチェーンが何なのか、わかれば想像で答えがわかる問題です。
ヒナギクで作った花飾りの輪のことをデイジーチェーンというらしいですね。その状態で機器が接続されているのは?
いわゆる数珠つなぎに接続されているのは、「イ」なので、「イ」が正解
令和元年度 基本情報技術者試験 午前問題 問15
RAIDの分類において、ミラーリングを用いることで信頼性を高め、障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか?
ア | RAID1 | イ | RAID2 | ウ | RAID3 | エ | RAID4 |
---|
解説
なんか、久々にRAID関連の用語に関する問題を見た気がする。。。
RAIDは複数ディスクを用いたデータ保存法です。その接続と冗長性の保持の仕方から種類が分かれています。
RAID0 | 複数ディスク分散でデータを記録する (ストライピング) |
アクセス速度の向上 | 1台壊れるとアクセス不能 | |
RAID1 | 複数ディスクに同じデータを記録する (ミラーリング) |
障害耐性の向上 | 容量が半減 | |
RAID5 | 分散記憶+パリティ(誤り訂正符号) | 障害耐性+容量が稼げる | 最低3台のディスクが必要 | |
RAID2 | 分散記憶+誤り訂正用ディスク(ハミングコード) | ほぼ概念上のみ | 最低5台(データ2台、誤り訂正3台)| | |
RAID3 | RAID2の訂正符号をパリティにしたもの | ほぼ概念上のみ | 最低3台(データ2台、パリティ1台) | |
RAID4 | ブロック単位保存+パリティディスク | ほぼ概念上のみ | 最低3台(データ2台、パリティ1台) |
そのほか、ストライピングをミラーするRAID 0+1やミラーをストライピングするRAID 1+0などがある。
これをふまえて、問題を見てみると、ミラーリングしか書いてないのでRAID0=「ア」が正解なのがわかります。